金利は金融市場における最も重要な指標と言われています。
なぜか?それは金利を決定している債券が金融市場の主要商品の半分を占めているからです。
その大半を国が発行していますので、国が潰れない限りはその利益(債券の利回り)受けることが出来きます。このため、各国の年金機構などの大口の機関投資家が安定の運用資産として投資しています。
<🌐 世界の金融資産構成(2024年末時点)>
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そして、この金利の利回りが経済をコントロールする役目をになっており、景気が過熱して物価が上昇すると金利を上げて市場を冷やし、逆に景気が後退している時は金利を下げて市場を活性化させる役目をになっています。
さて、その米国の主要な債券である10年物利回りですが、歴史的にとても大きな流れで緩やかに上昇と下降を繰り返していることをご存じでしょうか?これが世界経済の一丁目一番地と言っても過言ではありません。
現時点は「金利上昇」ターンにいることが、過去のチャート(右側の「20年(2020~2040)」参照)から分かります。
このチャートから見て分かることは、古くは1910年代から現在まで20年/40年単位の流れがあるということです。1980年頃のピークから金利を下げ過ぎた(景気が悪かった)ため、直近では2020年頃から物価が上昇しているため金利を上げて市場を冷やす必要があるということです。
<米国債10年物利回り(US10Y)月足チャート 2025/4/16 時点>
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※上段 年足チャートではピーク(白○)が20年、40年周期で発生している。
※下段 MACD(オシレーター)の「緑点(ゴールデンクロス)」が上昇の起点、「赤点(デッドクロス)」が下降の起点
つまり、2040年頃までは金利の上昇が想定されるため、物価の上昇も想定されます。これらの状況から当面の金利のある世界では低リスクな安全資産(米国建て定期預金、外貨MMF、債券など)が堅実でしょう。
一方で金利が上がると景気が悪化して株価は低迷する言われていますが、インフレには強い資産(不動産、金などコモディティ、公共系や高配当株など)があるとも言われています。
あと、国によって金利は異なります(上記は米国の例)。信用度の高い国で金利が高ければ、当然ですが投資したくなりますよね?資金力のある大口投資家や企業はこの点を重視しています。これが為替差の要因となって通貨の価格にも影響がありますので、この点にも十分に注意してください。
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